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8.UNLOCK MODEL

MODEL006 ある文具・印章業の憂鬱|やりたいことが多すぎて決められない

UNLOCK

2026/4/26 03:00

順調に見える事業でも、なぜか次の一手だけが決まらないことがあります。

方向性は見えている。選択肢もある。それでも、最後の判断で止まってしまう。

なぜ、この状態が起きるのでしょうか?

現状の整理

  • 明治7年創業の老舗企業(印章製造販売・印刷・文具販売)

  • 金沢の伝統工芸とのコラボやご当地はんこなど新しい取り組みあり

  • 課題が多く整理できておらず、優先順位が不明確

  • やりたいこと・ありたい姿はあるが日常業務に追われ着手できていない

  • 戦略や道筋に落とし込めていない

  • 新規取り組みの社内リード人材が不足

  • 社内リソースのみでは解決困難

なぜ進まないのか?やることはあるのに動けない

石川県にある創業150年近い老舗のはんこ屋さん。

伝統を守りながら、印章・印刷・文具販売と事業を広げ、さらに地域工芸とのコラボ商品にも取り組んでいます。

外から見ると「しっかり考えている会社」です。

実際、社長の頭の中には多くのアイデアがあり、やりたいことも明確に存在しています。

しかし現場では、こうした声が繰り返されていました。

  • どれも重要に見えて決められない

  • 何から手をつければいいかわからない

  • 日常業務に追われて前に進まない

つまり、考えていないのではなく「考えすぎて止まっている」状態です。

これは構造的に、判断ができない状態に入っている問題です。

RBTDESIGNの見立て

この企業の状態を一言で言うと、LOCKしています。

LOCKとは、判断が止まっている状態。

原因は3つしかありません。「混ざり」「粒度不一致」「軸不在」です。

今回のケースは、典型的な「混ざり」と「粒度不一致」の複合でした。

社長の頭の中には、

  • 新商品開発

  • 店舗の在り方見直し

  • 地域との連携

  • EC強化

  • 人材育成

といった複数のテーマが同時に存在していました。

問題は、それらがすべて同じテーブルに並んでいることです。

戦略レイヤーの話と、施策レイヤーの話が混在している。

さらに、短期と長期も混ざっている。

これでは比較ができません。

そこでUNLOCKのプロセスを適用しました。

まず「分ける」。

テーマをレイヤーごとに分解し、戦略・戦術・組織に切り分けます。

次に「揃える」。

同じ粒度で並べ直し、「どのレベルの意思決定なのか」を統一します。

最後に「決める」。

軸を固定し、「この会社は何を優先するのか」を一本に絞ります。

ここまでくると、不思議なことに迷いは消えます。

やることは変わっていないのに、「順番」が見えるからです。

次の一手

この企業に提案した次の一手はシンプルです。

「新商品開発ではなく、既存顧客の再定義に集中する」

理由は明確です。

新しいことを増やす前に、「誰に価値を届けるのか」が曖昧なままだからです。

顧客が定まれば、

商品も、店舗も、発信もすべて連動して決まります。

逆にここが曖昧なままでは、どれだけ施策を増やしても再び混ざります。

最後に

ここで一度、自社を構造で見てください。

次の3つのうち、どれですか?

  1. やりたいことが多すぎて選べない(混ざり)

  2. 何から手をつけるか決まらない(粒度)

  3. 優先順位の基準がない(軸)

1つ選んでください。

そして、その中で「何を捨てるか」を1つだけ決めてください。

決められないなら、それがLOCKです。

もし自分では特定できない場合は、無料診断で一緒に止まりを見つけることもできます。


※注釈:LOCKとは、混ざり・粒度不一致・軸不在によって判断が止まっている状態を指します。UNLOCKはその原因を取り除き、再び判断できる状態に戻す行為です。

本記事は、RBTDESIGNの実際の支援事例ではありません。公開されていた事業相談をもとに、企業が特定されないよう一部情報を変更し、RBTDESIGNのUNLOCKがどのように事業の「判断の詰まり」を見立てていくのかを、具体的に理解していただくためのモデルとして構成しています。