8.UNLOCK MODEL
MODEL009 ある建材流通業の迷い|新規事業が決めきれない理由
UNLOCK
順調に見える事業でも、なぜか次の一手だけが決まらないことがあります。
方向性は見えている。選択肢もある。それでも、最後の判断で止まってしまう。
なぜ、この状態が起きるのでしょうか?
現状の整理
岐阜県の木材・建材流通業者(創業50年)
主顧客は地域の工務店
木材・建材販売+プレカットCADによる技術提供が強み
地域密着で事業展開
エンドユーザーへの情報発信やデジタルマーケティングに取り組み中
商品差別化が難しく価格競争に陥りやすい構造
新規事業(非住宅木造化・気密測定)を検討中
事業開発・マーケティング知見不足
ターゲット設定・販路戦略が未整理
なぜ進まないのか?
ある岐阜県の木材・建材流通業の企業は、50年続く事業基盤を持ちながら、新規事業に踏み出せずにいました。
既存事業は安定しています。しかし、商品差別化が難しく、価格競争に巻き込まれる構造からは抜け出せていません。その打開策として、「非住宅の木造化」と「気密測定」という2つの新規事業を検討しています。
ここまでは、正しい思考です。ただ、問題はここからです。
ターゲットが決めきれない
どちらの事業を優先すべきか判断できない
マーケティング施策も思いつくが一貫しない
「ちゃんと考えているのに、決まらない」
まさにLOCK状態です。
RBTDESIGNの見立て
この企業の止まりは、能力不足ではありません。構造の問題です。
まず、混ざりが起きていました。
「地域貢献」「売上拡大」「既存顧客との関係維持」「新規顧客開拓」
これらが同じテーブルに置かれ、比較不能な状態になっていました。
次に、粒度が揃っていません。
「非住宅木造化(数千万円規模の事業)」と
「気密測定(営業フック・単発サービス)」が同列で語られています。
この時点で、判断はできません。
そして最後に、軸がありません。
「何を優先する会社なのか」
ここが決まっていないため、すべてが正しく見え、結果として何も決まらない状態でした。
UNLOCKのアプローチはシンプルです。
混ざりを分ける。
粒度を揃える。
軸を決める。
この3つだけです。
次の一手
結論は明確です。
「非住宅木造化」を主軸に据え、「気密測定」は営業フックとして従属させる。
理由はシンプルです。非住宅木造化は
売上インパクトが大きい(構造を変える力がある)
既存の工務店ネットワークを活用できる
中長期の差別化につながる
一方で、気密測定は単体では事業になりにくいですが、「入口」としては非常に優秀です。
ここを主従関係で整理することで、はじめて戦略が一本通ります。
最後に
ここで、あなたにも問いを置きます。
今のあなたの状態はどれですか?
やりたいことが多すぎて決められない(混ざり)
何から手をつければいいか分からない(粒度)
優先順位の基準がない(軸)
1つ選んでください。
選んだら、次にやることは1つだけです。
「その1つに対して、何を決めるか」を決めてください。
もし選べないなら、それがLOCKです。
その状態をそのままにすると、次の一手は一生決まりません。
無料診断では、その止まりがどこにあるかだけを特定します。
※注釈:LOCKとは「判断が止まっている状態」です。UNLOCKとは「混ざり・粒度不一致・軸不在を取り除き、判断できる状態に戻す行為」です。
本記事は、RBTDESIGNの実際の支援事例ではありません。公開されていた事業相談をもとに、企業が特定されないよう一部情報を変更し、RBTDESIGNのUNLOCKがどのように事業の「判断の詰まり」を見立てていくのかを、具体的に理解していただくためのモデルとして構成しています。