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8.UNLOCK MODEL

MODEL015 ある靴下卸業の憂鬱|商品は多いのに、次に何を売るべきか決められない

UNLOCK

2026/6/10 03:00

長年続いてきた会社ほど、「問題が見えにくい停滞」に入ることがあります。

売上がゼロになったわけではない。商品力がないわけでもない。顧客もいる。むしろ、今まで積み上げてきたものがあるからこそ、簡単には崩れません。

ただ、なぜか次の成長だけが見えない。

今回のある群馬県の靴下卸業も、まさにその状態でした。

子ども向けからビジネス用、スポーツ用まで1,000品種以上を展開。全国のスーパーや専門店との取引もあり、長年安定した売上基盤を築いてきました。

しかし、コロナ以降、売上は停滞。

営業を増やしても伸び切らない。新規開拓も進まない。新市場への挑戦も検討している。ただ、「どこに向かうべきか」が決め切れない。

経営者は考えています。

・スーパー深耕を続けるべきか

・首都圏攻略を優先するべきか

・介護・福祉へ行くべきか

・建設現場向けなのか

・商品数を増やすべきか減らすべきか

つまり、“考えていない”のではなく、考えすぎて止まっている状態です。

なぜ「商品数の多さ」が武器にならなくなるのか?

この会社の強みは、本来「商品数の多さ」です。しかし実際には、その多さが逆に判断を止めていました。

なぜなら、

・既存顧客向けの商品

・利益率が高い商品

・新市場向けの商品

・作りやすい商品

・売りたい商品

これらが、同じ場所で混ざっていたからです。すると、営業も曖昧になります。

「誰に、何を、どう売るか」が毎回変わる。

結果として、商品数は多いのに、“何の会社なのか”がぼやけ始めるのです。

RBTDESIGNの見立て|問題は営業不足ではなく「比較不能状態」

RBTDESIGNでは、この状態をLOCKと呼びます。LOCKとは、判断が止まっている状態。

この会社の場合、特に大きかったのは「混ざりLOCK」でした。

例えば、

  • 既存事業の維持

  • 新市場への挑戦

  • 営業育成

  • 利益率改善

  • 商品企画

これらは本来、別々に整理しなければいけません。しかし現場では、全部が同時に議論されていました。

さらに、「売上1.5倍」という大目標と、「今月の営業行動」が同じ会議で語られる。

つまり、粒度も揃っていない。

そして最後に、「何を優先する会社なのか」という軸も曖昧でした。

・量を広げる会社なのか

・専門特化する会社なのか

・価格勝負なのか

・提案型なのか

ここが固定されない限り、どの戦略も正しく見えてしまいます。

RBTDESIGNでは、まず混ざりを解除し、粒度を揃え、軸を固定します。するとはじめて、「比較できる状態」に戻るのです。

次の一手|“売れる商品”ではなく、“勝てる市場”を先に決める

この会社に必要だった次の一手はシンプルでした。

「どの商品を売るか」ではなく、「どの市場で勝つか」を先に決めること。

理由は明確です。商品数が多い会社ほど、全方向に行こうとしてしまうからです。しかし実際には、

  • 価格競争になる市場

  • 継続需要がある市場

  • 専門性が評価される市場

  • リピートが起きる市場

これらはまったく別物です。先に市場の勝ち筋を決めなければ、商品数の多さは武器ではなくノイズになります。

最後に

もし今、

・選択肢が増えすぎて決められない

・全部大事に見える

・会議しても結論が出ない

そういう状態なら、一度考えてみてください。

今の状態は、

  1. やることが多いのか

  2. 比較基準がないのか

  3. そもそも混ざっているのか

どれでしょうか。まず1つ選んでください。そして、その1つに対して「今やらないこと」を1つだけ決めてください。

もし決められないなら、それ自体がLOCKです。

RBTDESIGNでは、まず「どこで判断が止まっているのか」を無料診断で整理しています。


本記事は、RBTDESIGNの実際の支援事例ではありません。公開されていた事業相談をもとに、企業が特定されないよう一部情報を変更し、RBTDESIGNのUNLOCKがどのように事業の「判断の詰まり」を見立てていくのかを、具体的に理解していただくためのモデルとして構成しています。