8.UNLOCK MODEL
MODEL022 ある鉄工業の憂鬱|技術はあるのに、次の成長が決まらない
UNLOCK
なぜ進まないのか?
九州は福岡にある鉄工業では、創業から長年にわたり産業機械の設計・製作・据付・メンテナンスを一貫して行ってきました。顧客からの信頼も厚く、技術力にも自信があります。
しかし経営陣の中では、ある悩みが大きくなっていました。
「この先、何に力を入れるべきか?」
設備投資、人材育成、新規顧客開拓、新サービス開発。どれも重要に見えます。社員からもさまざまな意見が出てきます。
ですが会議を重ねても、結論が出ません。考えていないわけではありません。むしろ真剣に考えているからこそ動けなくなっていました。
70年近く会社を支えてきた技術を次世代へつなぐために変化が必要だと分かっている。
それでも「何から着手するか」が決まらないのです。
RBTDESIGNの見立て
最初に見えたのは、課題が多いことではありません。課題が混ざっていることでした。
経営陣が話している内容を整理すると、
会社の将来像
新規事業
営業強化
採用
設備投資
が同じテーブルで語られていました。
まず「未来の話」と「今の改善」が混ざっていました。
次に、それぞれの話の大きさが揃っていませんでした。「新規市場開拓」と「営業資料改善」が同じ優先順位で並んでいたのです。
さらに決定的だったのは、判断軸が定まっていなかったことでした。売上を優先するのか。利益を優先するのか。技術継承を優先するのか。地域貢献を優先するのか。この軸が曖昧なままでは、どんな議論も結論にたどり着きません。
そこでUNLOCKを実施しました。
まず混ざっていたテーマを分ける。
次に粒度を揃える。
最後に判断軸を固定する。
すると見えてきたLOCKは、戦略がないからではありませんでした。優先順位を決める基準がなかったのです。
次の一手
経営陣と話し合った結果、以下の方向で進めることになりました。
「これから10年で残したい価値」を先に決める。
設備も採用も営業も新規事業も、その価値を実現するための手段だからです。
先に手段を選ぶと迷います。先に残したい価値を決めると、必要な手段が見えてきます。
最後に
もしあなたの会社が止まっているなら、次の3つのどれでしょうか。
やりたいことが多すぎて決められない
やるべきことは分かるが順番が決まらない
そもそも何を優先するべきか分からない
まず1つ選んでください。
選んだら、その問題に対して今月やることを1つだけ決めてください。もし決められないなら、それがLOCKです。
無料診断では、どこで判断が止まっているのかを特定し、次の一手が決まる状態まで整理します。
※LOCK=判断が止まっている状態。UNLOCK=混ざりを解除し、粒度を揃え、軸を固定することで判断可能な状態へ戻すこと。
本記事は、RBTDESIGNの実際の支援事例ではありません。公開されていた事業相談をもとに、企業が特定されないよう一部情報を変更し、RBTDESIGNのUNLOCKがどのように事業の「判断の詰まり」を見立てていくのかを、具体的に理解していただくためのモデルとして構成しています。