8.UNLOCK MODEL
MODEL027 ある居酒屋の憂鬱|FC化したいのに、何から仕組化すべきか決まらない
UNLOCK
なぜ、拡大したいのに次の一手が決まらないのか?
群馬県で3店舗の居酒屋を経営する、ある会社があります。
昭和初期から受け継がれてきた味を大切にし、串焼きや串揚げを中心に地域のお客様から支持されてきました。すでにフランチャイズ店舗もあり、代表の頭の中には、その先の成長イメージもあります。
FC店舗を増やしたい。既存店を仕組化したい。業務フローも見直したい。組織も整えたい。そして法人化も進めたい。
やるべきことは、かなり見えています。
ところが、具体的に「では、最初に何をするのか」となると進みません。
代表自身が店舗経営をしながら、戦略を考え、判断し、実行まで担っています。考えていないわけではありません。むしろ、考えることが多すぎる状態です。
この企業の現状
3店舗を経営し、すでにフランチャイズ店舗の運営経験もある
さらなるFC展開による事業拡大を構想している
既存店舗の業務フローやルールが十分に標準化されていない
店舗運営の再現性が低く、代表や個人の経験に依存している
FC化、仕組化、組織化、法人化を同時に進めようとしている
代表一人に戦略策定と実行判断が集中し、何から着手するか決めきれていない
RBTDESIGNの見立て|「拡大」という言葉の中が混ざっている
この会社のLOCKは、「仕組がないこと」そのものではありません。
まず、FC展開、法人化、業務改善、組織化という異なる話が、「事業拡大」という一つの箱に入っていました。そこで最初に、これらを分けます。
次に、それぞれを同じ粒度に揃えます。「法人化する」という大きなテーマと、「業務ルールを見直す」という具体的な行動を、そのまま比較しても優先順位は決まりません。
そして最後に、「何から手をつけるか」を決める軸を固定します。今回なら軸は、次の店舗でも再現できる状態をつくるために、何が先に必要かです。この軸で並べ直すと、FCを増やすことより先にやることが見えてきます。
次の一手|まず「既存店の標準モデル」を1つつくる
次の一手はシンプルです。
FC展開を急ぐ前に、既存店舗の運営を一つの標準モデルとして整理する。
接客、仕込み、発注、教育、店長判断、数値管理など、「この店が安定して回る条件」を一度言葉と仕組みにします。
理由は、再現できていないものを増やせば、店舗数と一緒に問題まで増えるからです。
FC募集も法人化も、その後です。
まず「このやり方なら別の人でも店を回せる」という状態を一店舗分つくる。そこが事業拡大の起点になります。
最後に
事業を拡大したいとき、今の課題はどれでしょうか。
「どこへ広げるか」が決まっていない。
「何から整えるか」が決まっていない。
「どう再現するか」が決まっていない。
まず1つ選んでください。
選んだら、そこから次にやることを1つだけ決めてください。
決められないのであれば、そこにLOCKがあります。
RBTDESIGNでは、そのLOCKをほどき、次に決めるべき1つを一緒に特定します。
※LOCKとは、能力不足ではなく「判断が止まっている状態」です。UNLOCKでは、混ざっているものを分け、粒度を揃え、判断軸を固定することで、再び比較して決められる状態をつくります。
本記事は、RBTDESIGNの実際の支援事例ではありません。公開されていた事業相談をもとに、企業が特定されないよう一部情報を変更し、RBTDESIGNのUNLOCKがどのように事業の「判断の詰まり」を見立てていくのかを、具体的に理解していただくためのモデルとして構成しています。