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8.UNLOCK MODEL

MODEL029 あるタクシー業の憂鬱|採用を強化したいのに、何から変えるか決まらない

UNLOCK

2026/10/5 03:00

なぜ、採用のことを考えているのに進まないのか?

山梨県で、創業70年を迎える地域密着型のタクシー会社があります。

1年後には路線の増便を予定しており、ドライバーの確保は避けて通れない経営課題です。しかし、大型二種免許を持つ人は減少。これまで中心だったハローワークからの応募も集まりにくくなっています。

そこで会社では、採用戦略をつくる、SNSで発信する、資格取得支援を伝える、働きやすさを見せる、選考フローを改善するなど、さまざまな案を考えています。

どれも間違ってはいません。

それでも、次の一手が決まりません。

これは採用の知識が足りないのではなく、「何を決める話なのか」が混ざっている状態です。

この企業の現状

  • 1年後のの路線増便に向け、ドライバー確保が必要になっている

  • 大型二種免許保有者が減少し、即戦力人材の採用競争が厳しくなっている

  • 従来のハローワーク中心の採用では応募者を確保しにくくなっている

  • 資格取得支援や勤務体系、キャリアパスなどの魅力を十分に伝えられていない

  • SNS、採用チャネル、選考フロー、情報発信など複数の改善テーマが同時に存在している

  • 短期的な人員補充だけでなく、継続的に人材が集まり定着する採用基盤が必要になっている

RBTDESIGNの見立て|採用方法を考える前に、採る人を決める

まず、混ざっているものを分けます。

「誰を採るか」は採用方針。「何を伝えるか」は会社の魅力。「どこで募集するか」は採用チャネル。「どう選ぶか」は選考プロセスです。

SNS、ハローワーク、資格取得支援、キャリアパスまで同じ場所で比較しても答えは出ません。そもそも粒度が違うからです。

そこで次に粒度を揃えます。

この会社が最初に決めるべきなのは、SNSをやるかどうかではありません。

「免許を持つ即戦力を採り続けるのか」

「免許を持っていない人まで対象を広げ、育てながら採るのか」

まず、この採用方針を比較する必要があります。

そして判断軸を固定します。

軸は「1年後の増便だけでなく、その後も人材が集まり続ける採用基盤をつくれるか」。

この軸で見ると、減り続ける免許保有者だけを奪い合う採用には限界があります。資格取得支援という仕組みもあるなら、未経験者を含めて育てる採用へ広げる方が、長期的な人材確保につながります。

次の一手

次の一手はシンプルです。

「資格保有者を探す採用」から、「資格取得を含めて育てる採用」へ主軸を移す。

誰を採るかが決まれば、その人に何を伝えるかが決まり、使う採用チャネルも、SNSで発信する内容も、選考方法も決まってきます。

採用施策を増やす前に、採用そのものの方向を決める。

ここが、この会社のUNLOCKです。

最後に

あなたの会社の採用が進まないなら、次の3つから今止まっているものを1つ選んでください。

① 誰を採るのか

② 何を魅力として伝えるのか

③ どこで出会うのか

1つ選んだら、そのテーマについて「今、何を決めるか」を1つだけ決めてください。

それが決められないなら、そこにLOCKがあります。

RBTDESIGNでは、何が混ざり、どこで判断が止まっているのかを一緒に特定します。


※LOCKとは、考えていない状態ではなく「判断が止まっている状態」です。UNLOCKとは、混ざりを分け、粒度を揃え、判断軸を決めることで、再び比較して決められる状態をつくることです。

本記事は、RBTDESIGNの実際の支援事例ではありません。公開されていた事業相談をもとに、企業が特定されないよう一部情報を変更し、RBTDESIGNのUNLOCKがどのように事業の「判断の詰まり」を見立てていくのかを、具体的に理解していただくためのモデルとして構成しています。