3. 構造が見えない悩み
戦略を言葉にできないのは、表現力の問題ですか
RBTDESIGN
戦略について話すたび、言うことが変わる
「うちの戦略は何ですか」と聞かれると、説明が長くなりませんか。
新規顧客を増やす。
Webを強化する。
新商品をつくる。
既存顧客との関係を深める。
どれも間違いではありません。
ただ、話す相手や場面によって内容が変わり、結局、自社が何を目指している会社なのかが伝わらない。
社内でも、営業、商品開発、広報が、それぞれ別の方向へ進んでいる。
戦略を言葉にできない会社では、このような状態が起きています。
言葉にする能力が低いわけではありません
うまく説明できないと、「私の考えがまとまっていない」「言語化が苦手なのだ」と感じるかもしれません。
しかし、問題は表現力ではありません。
戦略として話そうとしている内容の中に、目標、施策、強み、理念、顧客の要望が混ざっています。
決まっていないものを、分かりやすい文章にすることはできません。
言葉が出てこないのではなく、まだ選択が終わっていないのです。
戦略は、立つ場所を決めること
戦略には、その上位にある問いがあります。
誰に、どのような価値を、なぜ提供するのか。
そのうえで、競合や他の選択肢に対して、どの位置を取るのかを決めます。
何によって選ばれるのか。
どの違いを強くするのか。
どの顧客を優先するのか。
何をやらないのか。
戦略とは、できることを並べる作業ではありません。
限られた資源を、どこへ集中させるかを決める作業です。
曖昧なままでは、施策だけが増えていく
立つ場所が決まっていなければ、
SNSも必要に見える
展示会も必要に見える
新商品も、値下げも、営業強化も必要に見える。
判断する基準がないため、目の前の提案や要望を断れません。
その結果、施策は増えますが、自社の違いは薄くなります。
戦略会議を開くたびに、新しい方針が加わり、以前の方針が消えていく。
何もしていないのではありません。
選ばないまま、動き続けているのです。
まだ決めていないのは、どこでしょうか
誰に届けるのか。
どの価値で選ばれるのか。
競合や代替手段に対して、自社はどこに立つのか。
その位置を守るために、何を捨てるのか。
戦略を言葉にできないとき、曖昧なのは文章ではありません。
今、まだ選び切れていないことはなんですか。

ここまで整理しても進まない場合、問題は「考え方」ではなく構造にあります。
全体と部分がつながっていない
判断する順番が決まっていない
この状態では、何を足しても前に進みません。
一度すべてを整理して、「次にやること」を1つに決める必要があります。
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