7. RBTDESIGNの思想
BLUEPRINTとは
RBTDESIGN
BLUEPRINTは、事業の正解を描いた計画書ではありません。
完成形を示す図でも、ゴールを保証するものでもありません。
一枚に残すのは、この3つです。
何を決めたか。なぜそう決めたか。何がまだ決まっていないか。
「なぜ」がないと、一年後に困る
決めたことだけを残しても、あまり役に立ちません。
「今後はAという顧客を中心に営業する」
これだけが残っていると、三年後に市場が変わったとき、続けるべきか変えるべきかの判断ができません。
でも、なぜAを選んだのかが残っていれば、考え直せます。
自社の技術が最も価値になる顧客だから。 長期的な関係をつくりやすいから。 価格ではなく品質で選ばれる市場だから。
理由が残っていれば、「今もその条件は変わっていないか」を確認できます。
答えは、状況が変われば使えなくなります。 理由の方が、ずっと長く使えます。
「まだ決まっていない」も、書く
これがBLUEPRINTの特徴かもしれません。
未決のまま残す欄があります。
完成した資料なら、空欄は不備です。でもBLUEPRINTでは、そこが次に考えるべき場所を示しています。
3か月ですべてが決まることはありません。 決まったことと、まだ決まっていないことを両方書いておく。そうすると、次に何から手をつけるかが分かります。
未完成であることを、隠さない一枚です。
判断と判断を、「だから」でつなぐ
BLUEPRINTには、もうひとつ役割があります。
決めたことを、バラバラのまま置いておかないことです。
誰にどんな価値を届けるのかが決まれば、次の判断が変わります。どんな商品にするのか。どの市場を選ぶのか。どう利益を生むのか。どう届けるのか。どう現場で回すのか。
だから、判断と判断を「だから」でつなぎます。
つないでみると、切れている場所が見つかります。 高付加価値で売りたいはずなのに、営業は安さを説明している。長く付き合える顧客を増やしたいのに、広告は短期の値引きを訴求している。
ひとつずつ見れば間違っていなくても、理由がつながっていないと、事業として力が出ません。
BLUEPRINTは、そのつながりを一枚で確認するためのものです。
いつ、どこから見るのか
BLUEPRINTを使う場面は、主に三つあります。
判断に迷ったとき
新しい案件を受けるか。新商品を出すか。ある事業をやめるか。そのとき、答えではなく、決めた理由に戻ります。
社内に説明するとき
社長の頭の中にある基準を、社員が「社長ならどうするだろう」と推測するのではなく、「この会社は、この基準ならこちらを選ぶ」と考えられる形にしておきます。
実行に移すとき
Web、ブランディング、商品づくり。何をどう形にするかを考えるとき、判断まで戻れます。判断と表現がずれないのは、間に一枚あるからです。
書き換えていいものです
判断基準は、法律のように固定するものではありません。
創業期には「まず生き残ること」が最優先だった会社が、成長すると「どんな会社として残るのか」を重視するようになるかもしれません。 市場環境が大きく変われば、以前は大切だった基準が合わなくなることもあります。
だから、BLUEPRINTは書き換える前提です。
重要なのは、基準を変えないことではありません。 今、何を基準に判断しているかを自覚していることです。
書き換えるときも、前に何をなぜ決めたかが残っていれば、どこが変わったのかが分かります。
3か月後に、手元に残るもの
RBTDESIGNの3か月伴走支援では、対話を重ねながらBLUEPRINTをつくっていきます。
最初から決まった工程を進むのではありません。事業を見立て、必要なら判断の止まりをほどき、方向が決まればそれを事業全体へつないでいく。行き来しながら進めます。
3か月が終わると、契約も終わります。 その後はBLUEPRINTをもとに、自社で進めていただくのが基本です。
だから、手元に残るものが重要になります。
答えではなく、答えを生んだ理由。 決まったことと、まだ決まっていないこと。 そして、それらのつながり。
答えに戻るのではなく、判断した理由に戻る。
経営者が、次も決められる。だから、事業は進む。
そのための一枚です。

👉 次の記事:「判断を設計するとは」
なぜこのやり方なのかを、もう少し説明します。