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7. RBTDESIGNの思想

事業デザイナーの役割

RBTDESIGN

2026/4/4 03:00

── 決断の一歩を、どこに置くか

「コンサルですか?」

そう聞かれることがあります。

たしかに、事業の話をします。構想も、迷いも、判断も扱います。ただ、やっていることは少し違います。

私がやっているのは、経営者が次に踏み出す一歩をどこに置くかを、一緒に描く仕事です。

事業全体のどこにいるかを、まず見る

相談は、たいてい具体的なところから始まります。

Webサイトをどうするか。新しい商品をつくるべきか。営業が伸びない。

ただ、その話が事業全体のどこにあり、何とつながっているのかが分からないままだと、本当に考えるべきことを見失います。

だから最初に、事業を構造として見立てます。

誰に向き合うのか。何を大切にするのか。どんな価値を届けるのか。どの道を選ぶのか。どう利益を生むのか。何をするのか。どう届けるのか。どう回すのか。外からどう見えるのか。

9つの判断領域から、いま話していることがどこにあり、何が決まっていて、何がまだ決まっていないのかを確かめます。

9つを埋めるためではありません。今どこを考えているのかを、見失わないためです。

止まっている場所を、見つける

見立てると、目の前の相談と、本当に止まっている場所が違うことがよくあります。

「ホームページをつくり直したい」という相談。 話を聞いていくと、「そのホームページで、誰に何を伝えるのか」がまだ決まっていない。

その状態でWebだけを直しても、また迷います。

だから、少しずつ手前へさかのぼります。

決められないのは、能力の問題ではありません。むしろ、よく考える人ほど止まります。考えるほど、どちらにも理由が見えてくるからです。

問題は、考える量ではない。何を先に決めれば、その先を決められるのかが整理されていないことです。

どの判断が、その先の多くの判断を止めているのか。

そこを特定するのが、私の仕事の中心です。

材料を持ち込み、率直に伝える

止まっている場所が見つかっても、それだけでは決まりません。

意志だけでは、事業は成立しないからです。市場に需要があるのか。顧客は本当に払うのか。社内に実行できる人がいるのか。利益が残るのか。

だから、調べます。別の視点を足します。見えていないリスクは指摘します。

違うと思ったことは、率直に伝えます。耳ざわりのいい言葉より、伝えるべきことを選びます。

そのうえで、最後に選ぶのは経営者です。

決めた判断は、商品・戦略・営業・Web・運営までつないでいきます。ひとつ決めただけでは、事業は変わらないからです。

なぜ、この仕事なのか

私自身、ずっと「判断できる人間」だったわけではありません。

50歳になったとき、人生が100年だとすれば、もう半分でした。このまま延長を生きるのか、残りを本当にやりたいことに使うのか。

先が見えないことは怖かった。でも、何も変えないまま過ごすことの方が、もっと怖いと思いました。

そこで初めて、先が見えなくても、自分が納得できる方へ進むという判断をしました。

RBTDESIGNが「判断」を大切にしている背景には、この経験があります。

もうひとつ。私は昔から、決められたやり方や「普通はこうする」をそのまま受け入れるのが得意ではありません。何かをするとき、「それは何のためなのか」から考えてしまいます。

…少しメンドクサイ性質です。

ただ、人よりほんの少しだけ深く考えて、「つまり、こういうことではないか」を見つけることは、自分の得意なことだと思っています。

教壇ではなく、隣の席

前に立って教えることはしません。後ろから指示することもしません。

分からないことは一緒に調べます。違うと思ったことは率直に伝えます。でも、最後に進む方向を決めるのは経営者です。

RBTDESIGNの黒いウサギも、影としてそっと寄り添う存在を表しています。

主役は、経営者。私は、その隣にいます。

合わない方もいます

すぐに答えがほしい方。決断を預けたい方。正解ルートを教えてほしい方。

そういう期待には、応えられません。楽にする仕事でも、速くする仕事でもないからです。

一方で、こういう状態の方とは、自然に話が噛み合います。

自分で考えてきた。それでも、どこかで止まっている。何が原因かは、もう分からない。

そんなとき、必要なのは答えではなく、止まっている場所を見つけることです。

3か月で、どこまで行くか

期間は3か月。目指すのは、すべてを完成させることではありません。

  • 何をするか、何をしないかを含めて、進む方向が決まっている

  • なぜその方向なのかを、自分たちの言葉で説明できる

  • 商品・営業・Web・運営のどこから手をつけるべきかが見えている

  • 何を決め、なぜそう決めたのかが、一枚の設計図として残っている

その後は、自社で進めていただくことを基本にしています。

経営者が、次も決められる。だから、事業は進む。

そのために、決断の一歩をどこに置くかを、一緒に描いています。


👉 次の記事:答えを渡さない理由

なぜ答えを渡さないのかを、もう少し説明します。